ふと、お風呂
ふと、思い出しました。なぜ、今想い出したんだろう。
学校に行けなかった頃、朝の8時半過ぎて、お母さんが学校に電話しているのを、2階の部屋の布団の中で聞いていた。安心して眠くなる。
何日もお風呂に入ってないからか、生まれながらの湿疹だったからか、身体がかゆくて目が覚めた。静かに1階に降りて、お風呂にお湯をためる。
移動も出入りも、息をのむように静かに。お風呂につかるのも、髪や身体にお湯をかけ流す時も、静かに静かに。ひたすら、静かに。知られないように。
学校を休んでいるわたしは、お風呂に入るなど、普通のことをしてはいけない。ご飯もお腹一杯、美味しそうに、食べてはいけない。笑っても、喜んでもいけない。
だって、学校を休んでいるんだから。せめてもの救いは、明日の朝8時半まで、お布団で静かに目を閉じることだけは、許されているから。ひとりで自分らしくいられるから。
ご飯の時間だけ、目はテレビを観ている。静かに。無表情のままで。
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